2017年8月、処方箋医薬品の「PL配合顆粒」と同一成分のOTC薬「パイロンPL顆粒」が発売されました。
・サリチルアミド、解熱鎮痛作用
・アセトアミノフェン、解熱鎮痛作用
・無水カフェイン、鎮痛作用、眠気を抑える作用
・プロメタジンメチレンジサリチル酸塩、鼻水、鼻づまり、くしゃみを抑える、抗ヒスタミン作用
1包量が処方薬の1.0gに比べて0.8gとやや少ないですが、基本的には同じような作用が期待出来ると考えていいでしょう。風邪は自然治癒することが特徴の急性ウイルス性感染症です。風邪は自然治癒するのが特徴であるため、それまでの間、休養しつつ、辛い症状に対して症状を和らげるのが風邪の対症療法です。そういう意味で、昔から馴染みの深いPLのOTC薬が出たことは大きいのではないでしょうか。処方箋医薬品のPLと同じく、抗ヒスタミン成分が含まれていますので眠気に注意、他に緑内障、前立腺肥大症と言われている方、肝機能障害、薬剤アレルギーの既往などがある方は注意です。詳しくはシオノギヘルスケア社のページをご覧ください。
→http://www.shionogi-hc.co.jp/wellness/medicine/cold/plk/plk.html
風邪は自然治癒するのが特徴であるため、症状が辛くなければ特に薬を飲まなければならないという決まりもなく、また明らかに風邪であれば医療機関を受診する必要は必ずしも大きくありません。医療機関を受診する意味は、主に風邪と似ている症状で風邪ではない疾患を鑑別するためです。
・風邪の自宅療養→https://ochanai.com/coldhomecare
・風邪と風邪に似た風邪でない疾患→https://ochanai.com/coldandcoldmimic
医師も明らかに風邪を引いた場合には、薬を飲むとしても、葛根湯と、熱が辛い時のカロナールくらいで、基本は十分な休養を取って自然治癒を待ちます。今は市販薬も豊富で、市販薬で対処出来ることも多いです。市販薬活動ガイドにまとめましたので、ぜひご参考ください。
・市販薬活用ガイド→https://ochanomizunaika.com/otc
【お茶の水内科の診療指針】(2017/12/15最終更新)
お茶の水内科の診療方針をまとめました。当院受診の際には下記お茶の水内科の診療方針をよくお読みにいただき、ご確認の上受診ください。
・当院は循環器内科が専門のクリニックです。専門は狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、慢性心不全などの循環器疾患、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、心血管疾患のリスク因子の治療と管理です。
・病状の経過がわかるものを持参ください。特に内服歴の情報は、多くの場合患者さんが考えているいる以上に臨床的に重要な情報です。症状の急性、慢性を問わず、詳細な内服歴の確認が必要と主治医が判断した場合、薬局へお問い合せや内服歴がわかるものの持参をお願いしています。
・当院は小児科ではありません。当院の対象は16歳以上です。また、妊娠中、授乳中はそれぞれ産婦人科のある医療機関を受診ください。東京都の医療機関案内サービス「ひまわり」をご活用ください。
→http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp
・当院は呼吸器内科ではありません。咳症状が長引く場合、特に3週間以上、8週間以上長引く場合はそれぞれ遷延性咳嗽、慢性咳嗽と呼び、原因の鑑別が多岐に渡ります。呼吸器内科をご受診ください。
→https://ochanai.com/persistentcough
・当院は消化器内科ではありません。嘔吐や下痢など急性の消化器症状に対して、設備の関係上、当院で出来ないことがあります。消化器内科をご受診ください。
→https://ochanomizunaika.com/2017-1218
・当院は点滴設備、便検査設備、入院設備がありません。ご希望の場合は他の医療機関を受診ください。東京都の医療機関案内サービス「ひまわり」をご活用ください。
→http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp
・当院の専門医紹介基準を作りました。当院は専門医の受診が必要であると考えられる場合には適宜適切なタイミングで適切な専門医に紹介しています。どのような場合に専門医への紹介が必要か、目安をまとめました。
→https://ochanomizunaika.com/2017-1006
・当院は保険証を毎月確認しています。保険証が変わっていても変わっていなくてもそのことを確認するために保険証の提示が必要です。保険資格の証明が出来ない場合、窓口では10割お支払いただき、後日保険者に直接精算ください。
・当院は健康保険法を守ります。美容目的、症状はないけれどなんとなく心配、など、医療上の必要性が低いと判断される場合、検査や処方は健康保険の適応外となります。国民医療費の適正使用について一人ひとりのご理解とご協力が大切です。
・当院は医師法を守ります。しばしば子供の分の薬もほしい、奥様、旦那様の分の薬も出してほしいと要望されることがありますが、そのような対応をしている医療機関が世の中にはあるようですが、無診療処方と言って医師法違反です。
・当院は麻薬及び向精神薬取締法を守ります。睡眠薬や抗不安薬のほとんどは30日までの制限があります。処方箋の1日量を2倍などで処方箋を発行して、実質的に60日分などの薬を処方している医療機関があるようですが、倍量処方と言って不適切な処方です。
・処方箋の発行に関しては、医師が診察の結果、必要と判断したものを必要と判断した日数分を処方しています。希望を伝えれば何でも希望通りに処方箋を発行する医師がいるようですが、当院ではそのような対応を行っていません。予めご了承ください。
・当院は抗菌薬の適正使用を守ります。抗菌薬の不適切な使用は無効であるばかりか、地域に耐性菌リスクを増やし、地域の感染症治療を困難にするなど有害です。抗菌薬が必要かどうかは医師が診察し、医師が判断します。医師に対して抗菌薬の処方を強要するなど、診療に支障を来す場合には他の医療機関をご案内していますので何卒ご了承ください。
→https://ochanai.com/antibacterialdrugs
・低用量ピル内服中等の血栓症等に関しては、現在の主治医とよく相談していただく、現在の主治医から診療情報提供書を発行してもらい、総合病院を受診していただく、という方針としました。
→https://ochanomizunaika.com/2017-1006
・当院の対応言語は日本語です。外国語対応が望ましいと判断される場合には外国語対応可能な医療機関を案内しています。下記の東京都の医療機関案内サービス「ひまわり」英語版をご活用ください。
→https://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13enmnlt.asp
・当院は予約不要です。診療受付時間に直接受付までお越しください。混み合い具合を目安表にまとめましたのでご参考ください。
→https://ochanomizunaika.com/2017-0825