「お茶の水循環器内科」の診療範囲を図解でまとめました。

お茶の水循環器内科の診療範囲を図解でまとめました。循環器内科は心臓と血管を専門に診る診療科です。循環器内科は守備範囲がとても幅広く、用語も専門的でややわかりにくいかも知れません。このたび、ざっくりと全体像を理解しやすいように、循環器内科疾患の全体像を図解しました。ポイントは「動脈硬化」という言葉がキーワードです。動脈硬化が進むと、「心筋梗塞」や「脳卒中」といった心血管疾患が発症してしまいます。心血管疾患、心筋梗塞や脳卒中は、ある日突然発症するまでほとんど症状がないことがあるので怖いのですが、動脈硬化が起こるには必ず理由があります。それは、「高血圧症」「脂質異常症」「糖尿病」という3つの生活習慣病と、「喫煙」「大量飲酒」「運動不足」と言った動脈硬化を引き起こす3つの生活習慣です。高血圧症は塩分過剰摂取、脂質異常症は脂質過剰摂取、糖尿病は糖質過剰摂取という食事習慣、運動不足という運動習慣と密接に関係しています。喫煙は単独で動脈硬化のリスク因子です。加齢、心血管疾患の家族歴、男性であることの3つも実は心血管疾患の危険因子ですが、いずれも自分の意志でコントロール可能なものではないので、敢えて自分の意志でコントロール可能なものしか図解には入れていません。いずれにせよ、塩分を摂り過ぎず、脂質を摂り過ぎず、糖質を摂り過ぎず、煙草は吸わず、お酒を飲み過ぎず、日常的に運動をする、それが一番ということになります。心筋梗塞や脳卒中にならないためには、動脈硬化を防ぐことです。動脈硬化を防ぐにはリスク因子があれば各リスク因子を治療することです。心筋梗塞後には抗血小板療法、心房細動には抗凝固療法、心不全には長期管理等が必要になりますが、それぞれまた追って詳しく更新して行きます。健康的な生活習慣、生活習慣病リスクのある生活習慣、生活習慣病、動脈硬化、心血管疾患の発症、心筋梗塞、脳卒中、後遺症、再発予防について循環器内科の全体像を図解にまとめました。


お茶の水循環器内科は循環器内科専門です。循環器内科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。お茶の水循環器内科の診療範囲を具体的にまとめました。

・虚血性心疾患、心筋梗塞、狭心症の診断、治療適応の判断

・心筋梗塞後の管理、一次予防、二次予防、抗血小板療法

・慢性心不全の管理、評価

・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、他)の管理、評価

・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)の診断、管理

・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法

・不整脈(心房期外収縮、心室期外収縮、洞不全症候群、房室ブロック、WPW症候群、発作性上室性頻拍、心房細動、心房粗動、)の診断、管理

・心房細動、心原性脳塞栓症の予防、抗凝固療法、一次予防、二次予防

・脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作の診断、一次予防、二次予防

・高血圧症の診断、管理

・脂質異常症の診断、管理

・糖尿病の診断、管理

・慢性腎臓病の診断、管理

・その他、検診異常の精査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など

以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器内科です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、血管の故障の予防という意味ではやるべきことは循環器内科と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因という点で循環器内科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器内科の仕事です。

一方で、発熱、咳等は一般内科、鼻炎や副鼻腔炎は耳鼻咽喉科、長引く咳や喘息等は呼吸器内科、吐気や下痢等は消化器内科をご受診ください。循環器内科疾患のかかりつけ患者さんは感染症のハイリスク者でもあるため、感染予防の観点から、発熱や咳等の感染症を疑う症状を認める場合は可能な限り、他の一般内科や呼吸器内科を受診いただけますよう、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。随時紹介状の発行も行っていますのでお気軽にご相談ください。今後ともお茶の水循環器内科をよろしくお願いいたします。


 

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