アメリカ肺協会の「禁煙後の効果」をまとめました。

アメリカ肺協会の「禁煙後の効果」をまとめました。原文は「American Lung Association」の「Benefits of Quitting」というページをご覧ください。

http://www.lung.org/stop-smoking/i-want-to-quit/benefits-of-quitting.html

禁煙による健康効果は計り知れません。禁煙後にどのような効果があるのか時間経過とともに具体的まとめました。本当にもう寿命がわずかしか残っていない人を除いて、何歳になっても禁煙のメリットはあるということがわかります。煙草を吸いながら心臓病が心配という方は自分の身体をどうしたいのか理解に苦しみます。現在、禁煙外来を実施中の方もぜひご参考ください。

・8時間後:血液中の一酸化炭素濃度が下がる。体内の酸素濃度が上がる。

・48時間後:心臓発作のリスクが低くなる。臭覚や味覚が回復し始め、食事がおしくなる。

・72時間後:呼吸がラクになる。肺活量が増える。

・2週間から3ヶ月後:循環機能が回復する。肺機能が30%アップする。

・6ヶ月後:セキ・息切れが改善する。疲れにくくなる。気道感染を起こしにくくなる。

・1年後:虚血性心疾患のリスクが低くなる。

・10年後:肺がんのリスクが半減する。

・15年後:心臓病により死亡するリスクが非喫煙者と同等になる。

お茶の水循環器内科では禁煙宣言を作り、2018/3/1から実施しています。特に厳守して欲しい点として、院内における時間的受動喫煙防止のため、喫煙者は禁煙するか、最終喫煙後8時間以上空けて受診ください。当院の診療指針にご理解いただけない場合は他の医療機関をご紹介していますが、予めご了承ください。詳しくは禁煙宣言のページをご覧ください。

お茶の水循環器禁煙宣言2018→https://ochanomizunaika.com/nomoresmoking


【お茶の水循環器内科になりました】
お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。
ミッション→https://ochanomizunaika.com/mission
我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、血管を守ることで予防が可能です。血管を守るとは、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることです。そのために、循環器専門の医療機関として特化し、夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続、循環器疾患の一次予防、二次予防のために診療を行っています。心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐

【具体的な診療範囲】

当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法
・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・糖尿病、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病
・睡眠時無呼吸症候群
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。

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