お茶の水循環器内科は開院4年を迎えました。
お茶の水循環器内科は開院4年を迎えました。今年は変革の年でした。4年前「お茶の水内科」としてスタートした小さなクリニックは今年「お茶の水循環器内科」と名前を変え、循環器に特化した医療機関として生まれ変わりました。現在の医療の常識で考えるのではなく、未来軸で考えた場合に、医療と言えども代替性の高いサービスは長い目で観れば淘汰されて行き、付加価値の低いサービスは役割を失っていくこと、または必ずしも医療が介入すべき意義が希薄なものは公的保険のカバー範囲から見直されていくこと、これらの大きな変化は避けられないと考えています。何か普遍性の高い仕事なのか、何が医師としての付加価値を発揮出来る仕事なのか、これからの医療が目指すべき道筋とは何か、考え続けた一年でした。一方で、考え過ぎて抽象的になり過ぎてもよくなくて、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という非常に端的な言葉で自分たちのミッションを表現するところまで到達出来たのが今年の大きな変革でした。いわゆる一般的な医療機関の常識とは違うところが多く、戸惑うことも多々あるかも知れませんが、これはお茶の水循環器内科がこれからの医療はどうあるべきかを未来軸で構想し、あるべき姿から逆算しているためです。いずれにせよ、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という軸で一貫性を持っていくことには変わりがありません。5年目もお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐
お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。
我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、血管を守ることで予防が可能です。血管を守るとは、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることです。そのために、循環器専門の医療機関として特化し、夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続、循環器疾患の一次予防、二次予防のために診療を行っています。心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐
【具体的な診療範囲】
当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。