2019/12/24(火)、多枝病変を有する心筋梗塞に対する完全血行再建と責任病変のみの血行再建と長期予後を比較した研究「Long-Term Follow-Up of Complete Versus Lesion-Only Revascularization in STEMI and Multivessel Disease: The CvLPRIT Trial」の結果についてまとめました。CvLPRIT(Complete versus Lesion-only Primary PCI Trial)では、完全血行再建を行う群と責任病変のみの血行再建を行う群とで、主要心血管イベント(全死亡、心筋梗塞、血行再建が必要な虚血、心不全)を比較しました。中央値5.6年の追跡の結果、主要心血管イベント(24.0% vs 37.7%、HR 0.57 95%CI 0.37 to 0.87 p=0.0079)、全死亡と心筋梗塞(10.0% vs 18.5% HR 0.47 95%CI 0.25 to 0.89 p=0.0175)ともに完全血行再建群で有意に少ない結果を認めました。詳しくは論文をご覧ください。
→https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0735109719382087
少し前に発表された、「COMPLETE Trial」においても同様の結果を認めています。完全血行再建の有用性が確認出来ました。
「2019/10/10(木)、多枝病変を持つ心筋梗塞に対して完全血行再建の有効性を検討した研究「Complete Revascularization with Multivessel PCI for Myocardial Infarction: COMPLETE Trial」の結果が発表されました。」→https://ochanomizunaika.com/12715
2019/12/24(火)、多枝病変を有する心筋梗塞に対する完全血行再建と責任病変のみの血行再建と長期予後を比較した研究「Long-Term Follow-Up of Complete Versus Lesion-Only Revascularization in STEMI and Multivessel Disease: The CvLPRIT Trial」の結果についてまとめました。