2020/1/15(水)、エイコサペンタエン酸とスタチンの併用とスタチン単独を比較した研究「Meta-analysis Comparing Combined Use of Eicosapentaenoic Acid and Statin to Statin Alone」の結果をまとめました。オメガ3脂肪酸、特にエイコサペンタエン酸(Eicosapentaenoic Acid: EPA)が心血管疾患を減らすかどうかを明らかにするために、PubMed、EMBASEからエイコサペンタエン酸とスタチンの併用とスタチン単独を比較した研究を検索したところ、5つのRCTs、2万7415例を対象にメタ解析を行いました。結果、エイコサペンタエン酸とスタチンの併用は、スタチン単独と比較して、主要心血管イベントを18%有意に減少 (OR 0.78 95%CI 0.65 to 0.93 I2 = 54% p<0.01)、心筋梗塞を30%有意に減少(OR 0.71 95%CI 0.61 to 0.82 I2 = 0% p<0.01)を認めました。治療必要数(number needed to treat: NNT)は49でした。脳卒中、全死亡は差を認めませんでした。エイコサペンタエン酸とスタチンの併用は心筋梗塞、主要心血管イベントを減らしました。詳しくは論文をご覧ください。
→https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0002914919311555
心血管疾患の一次予防に対してスタチンの有用性はすでに立証されているので、スタチンにエイコサペンタエン酸を上乗せすることに価値があるかどうかを検討した研究です。上乗せ効果はあるという結果でした。
2020/1/15(水)、エイコサペンタエン酸とスタチンの併用とスタチン単独を比較した研究「Meta-analysis Comparing Combined Use of Eicosapentaenoic Acid and Statin to Statin Alone」の結果をまとめました。