2020/5/1、冠動脈バイパス術後の二次予防の薬物療法と長期生存率を調べた研究「Secondary Prevention Medications After Coronary Artery Bypass Grafting and Long-Term Survival: A Population-Based Longitudinal Study From the SWEDEHEART Registry」の結果をまとめました。

2020/5/1、冠動脈バイパス術後の二次予防の薬物療法と長期生存率を調べた研究「Secondary Prevention Medications After Coronary Artery Bypass Grafting and Long-Term Survival: A Population-Based Longitudinal Study From the SWEDEHEART Registry」の結果をまとめました。冠動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting: CABG)後の二次予防の薬物療法として、スタチン、β遮断薬、レニンアンギオテンシンアルドステロン系阻害薬、抗血小板薬等の長期の使用と、薬物療法と死亡率について評価するために、2006年から2015年まで、スウェーデンにおいて、冠動脈バイパス術後、退院後6ヶ月間生存、28812例を対象に、「SWEDEHEART」、全国登録研究を実施しました。多変量Cox回帰モデルにて、投薬データと長期死亡率の関係を評価しました。スタチンは退院半年後93.9%が処方されており、8年後77.3%でした。同様に、β遮断薬は91.0%、76.4%、レニンアンギオテンシンアルドステロン系阻害薬72.9%、65.9%、抗血小板薬93.0%、79.8%でした。75歳以上では処方率が低下していました。スタチン(HR 0.56 95%CI 0.52-0.60)、レニンアンギオテンシンアルドステロン系阻害薬(HR 0.78, 95% CI 0.73-0.84)、抗血小板薬(HR 0.74, 95% CI 0.69-0.81)は、年齢、性別、基礎疾患、他の二次予防薬の使用調整後、死亡率の低下と関連(all P < 0.001)を認めました。β遮断薬と死亡リスク(HR 0.97, 95% CI 0.90-1.06; P = 0.54)は有意差には至りませんでした。冠動脈バイパス術後の二次予防のための薬物療法は、術後処方率は高いですが、時間経過とともに有意に低下しました。観察研究のため、選択バイアスのリスクがありますが、冠動脈バイパス術後、スタチン、レニンアンギオテンシンアルドステロン系阻害薬、抗血小板薬は必須で、β遮断薬のルーチンの処方は疑問かも知れないことがわかりました。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31638654
冠動脈バイパス術後の二次予防における薬物療法の有用性についての報告です。スタチン、レニンアンギオテンシンアルドステロン系阻害薬、抗血小板薬は必須との報告です。スタチン44%、レニンアンギオテンシンアルドステロン系阻害薬22%、抗血小板薬26%も死亡率を低下させており、二次予防の治療継続の重要性を新ためて再確認しました。


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