「日経メディカル」にて「医療4.0~第4次産業革命時代の医療~」の連載が始まりました。

「日経メディカル」にて「医療4.0~第4次産業革命時代の医療~」の連載が始まりました。第一弾は、「2030年はコミュニケーションも新しい形に」というタイトルで、中山俊先生(アンター株式会社代表取締役、翠明会山王病院整形外科)と加藤さんの対談です。記事閲覧には会員登録が必要です。

「医療4.0~第4次産業革命時代の医療~」→https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/series/iryou4

【連載の紹介】

医療4.0~第4次産業革命時代の医療~

現在販売中の書籍『医療4.0 第4次産業革命時代の医療~未来を描く30人の医師による2030年への展望~』(写真)から、第3章の転載です。2030年の医療の現場は、第4次産業革命で登場する人工知能やIoTなどの技術革新により、大きく変わります。未来を見据える医師30人とともに、2030年の医療を展望します。

『医療4.0(第4次産業革命時代の医療)』好評発売中

2030年の医療現場は、第4次産業革命で登場する人工知能(AI)やIoTなどの技術革新により、大きく変わります。こうしたテクノロジーが医療現場に導入されると、「医療4.0」が到来し、多角化、個別化、主体化が進んでいきます。テクノロジーを適切に活用し、医療現場の課題解決に結びつけるにはどうしたらよいか。未来を見据える医師30人の提案とともに、医療の未来を展望します。 第3章は、医療現場の課題から、テクノロジーを用いた解決に取り組む医師30人とのインタビュー。第4次産業革命のテクノロジーが医療現場を変える可能性と、それぞれが描く2030年の医療の姿とは。(加藤 浩晃著、日経BP社、2484円税込み)

日経BP書店→https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/18/268240

amazon→https://www.amazon.co.jp/dp/4822256103

医療における情報格差は以前からの課題ですが、インターネットによって情報の非対称性は縮小するかに思えましたが、玉石混交の情報の氾濫し、情報洪水に埋もれて、逆に混乱してしまったり、過度に不安になってしまう患者さんも多いのが実情です。医師であり医療情報に詳しいデータサイエンティストの二宮英樹氏も「人は大量のデータに囲まれると、迷ってしまう。」などと広く注意を呼び掛けています。

また、テレビや雑誌等の断片的な情報、信頼性が低い情報、偏った情報等に振り回されてしまい、病院に押し寄せ、病院の業務に支障を来していることも少なくありません。大切なのは事後対応で、情報発信者が情報発信後まで責任を持って事後対応すること、事後対応が出来ないのであれば不用意な医療情報を発信しないこと、の重要性を改めて見直す機会ではないかと思います。間違った医療情報や不正確な健康情報は、極端な場合、人の命に関わりますので、医薬品や医療機器と同じ扱いにしていくなど、ルール作りが大事ではないかと考えています。特にテレビは影響力の大きいのですが、内容の正確性と事後対応まで含めた責任ある対応には、程遠いのが現状です。事実、私も「血圧サージ」「隠れインフルエンザ」「デルタパワー」等には現場として本当に対応に困りました。当院の方針として、医療系の情報発信は情報発信者が情報発信後まで責任を持って事後対応をすることが原則であると考えており、テレビ番組の内容に関して疑問や質問、不安や心配になったことがある場合は、まずはテレビ局にお問合せください。下記に各局の問い合わせ先一覧をまとめておきましたのでご活用ください。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

・NHK:0570-066-066(NHKふれあいセンター)

・日本テレビ:03-6215-4444(視聴者センター部)

・テレビ朝日:03-6406-5555(視聴者センター)

・TBSテレビ:03-3746-6666(視聴者センター)

・テレビ東京:03-6632-7777(視聴者センター)

・フジテレビ:03-5531-1111(視聴者総合センター受付)


【お茶の水循環器内科になりました】
お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。
ミッション→https://ochanomizunaika.com/mission
我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、血管を守ることで予防が可能です。血管を守るとは、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることです。そのために、循環器専門の医療機関として特化し、夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続、循環器疾患の一次予防、二次予防のために診療を行っています。心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐

【具体的な診療範囲】

当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法
・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・糖尿病、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病
・睡眠時無呼吸症候群
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。

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