2020/3/17(火)、心不全に対する利尿薬治療について米国心臓病学会の最新レビュー「Diuretic Therapy for Patients With Heart Failure: JACC State-of-the-Art Review」の内容をまとめました。

2020/3/17(火)、心不全に対する利尿薬治療について米国心臓病学会の最新レビュー「Diuretic Therapy for Patients With Heart Failure: JACC State-of-the-Art Review」の内容をまとめました。
ハイライト:
・ループ利尿薬(loop diuretics)は、心不全治療の定石(cornerstones)の一つですが、臨床試験による強固なエビデンスはありません。
・腎臓生理学とループ利尿薬の薬理学を理解することは利尿治療の鍵です。ループ利尿薬は急勾配の用量反応関係があり、閾値に達しないと効果はほとんどなく、効果には上限閾値があります。
・利尿薬抵抗性は予後不良で、治療選択しに限定がある複雑な臨床課題で、さらなる研究が必要です。
・フロセミドの皮下投与のような利尿薬投与の新規の投与法は、心不全における新しい治療アルゴリズムになるかも知れません。
細胞外液量の増加は心不全の病態の中心です。細胞外液の増加は心臓内充満圧を上昇させ、うっ血性心不全の症状を引き起こします。ループ利尿薬は心不全治療の定石の一つですが、利尿薬の使用についての強固な臨床試験のエビデンスは十分ではありません。腎機能や利尿薬の薬理学に熟知することは入院中においても外来においても心不全の管理における利尿薬の使用スキルにとって不可欠です。利尿薬抵抗性は適切な量の利尿薬投与によってもナトリウム排泄量が不十分な状態と定義され、一般的に予後不良の前兆と臨床上の大きな問題です。根本的なメカニズム、利尿薬治療の根底にある生理学的原則、利尿薬を至適に使うための入手可能なデータを提示しています。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.onlinejacc.org/content/75/10/1178


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