2017/2/17(金)、救急外来の胸痛患者において「Modified HEARTスコア」の予測能力を調べた研究「Prognostic Utility of a Modified HEART Score in Chest Pain Patients in the Emergency Department」の結果をまとめました。
「TRAPID-AMI」(High-Sensitivity Troponin-T Assay for Rapid Rule-Out of Acute Myocardial Infarction)試験にて、急性心筋梗塞の1時間除外アルゴリズムにおいて、高感度心筋トロポニンTを評価しました。この試験結果を用いて「modified HEART score」(mHS)を作成、予測精度の検証をしました。2011年から2013年まで、12施設、急性心筋梗塞の疑いで救急外来を受診した1282例を対象に、高感度心筋トロポニンT、99%タイル(14 ng/L)を、救急外来到着時、1時間後、2時間後、4時間後、14時間後測定しました。30日以内の主要有害事象(死亡、心筋梗塞)を評価しました。mHS 3点以下、高感度心筋トロポニンT連続して14 ng/L未満の低リスク群は1時間プロトコルで急性心筋梗塞を除外としました。1時間プロトコルによって777例(60%)が急性心筋梗塞を除外と判定されました。777例のうち、515例(66.3%)はmHS 3点以下で、主要有害事象は1例(0.2%)、262例(33.7%)はmHS 4点以上で、主要有害事象は6例(2.3%)発生、有意差(P=0.007)を認めました。4時間後から14時間後まで、611例は高感度心筋トロポニンT 14 ng/L未満でした。661例のうち、413例(62.5%)はmHS 3点以下で、主要有害事象は1例(0.2%)、248例(37.5%)はmHS 4点以上で、主要有害事象は5例(2.0%)発生、有意差(P=0.03)を認めました。高感度心筋トロポニンTを1時間測定、mHSを導入することで、低リスク群を特定することが可能で、2017/2/17(金)、救急外来の胸痛患者において「Modified HEARTスコア」の予測能力を調べた研究「Prognostic Utility of a Modified HEART Score in Chest Pain Patients in the Emergency Department」の結果をまとめました。「TRAPID-AMI」(High-Sensitivity Troponin-T Assay for Rapid Rule-Out of Acute Myocardial Infarction)試験にて、急性心筋梗塞の1時間除外アルゴリズムにおいて、高感度心筋トロポニンTを評価しました。この試験結果を用いて「modified HEART score」(mHS)を作成、予測精度の検証をしました。2011年から2013年まで、12施設、急性心筋梗塞の疑いで救急外来を受診した1282例を対象に、高感度心筋トロポニンT、99%タイル(14 ng/L)を、救急外来到着時、1時間後、2時間後、4時間後、14時間後測定しました。30日以内の主要有害事象(死亡、心筋梗塞)を評価しました。mHS 3点以下、高感度心筋トロポニンT連続して14 ng/L未満の低リスク群は1時間プロトコルで急性心筋梗塞を除外としました。1時間プロトコルによって777例(60%)が急性心筋梗塞を除外と判定されました。777例のうち、515例(66.3%)はmHS 3点以下で、主要有害事象は1例(0.2%)、262例(33.7%)はmHS 4点以上で、主要有害事象は6例(2.3%)発生、有意差(P=0.007)を認めました。4時間後から14時間後まで、611例は高感度心筋トロポニンT 14 ng/L未満でした。661例のうち、413例(62.5%)はmHS 3点以下で、主要有害事象は1例(0.2%)、248例(37.5%)はmHS 4点以上で、主要有害事象は5例(2.0%)発生、有意差(P=0.03)を認めました。高感度心筋トロポニンTを1時間測定、mHSを導入することで、低リスク群を特定することが可能で、救急外来から直接帰宅可能かどうか判断するのに役立つだろうと論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28167641
高感度心筋トロポニンT検査の活用によって心筋梗塞を早期に除外可能という報告です。どんなに心筋梗塞っぽくなくてもトロポニン陽性であれば心筋障害ありで、早期の鑑別診断、緊急カテーテルの適応判断のために重要です。特に救急外来では手際よく入院治療が必要な例とそうでない例を判断していかなくてはいけないので、このようなプロトコルは有用です。
2017/2/17(金)、救急外来の胸痛患者において「Modified HEARTスコア」の予測能力を調べた研究「Prognostic Utility of a Modified HEART Score in Chest Pain Patients in the Emergency Department」の結果をまとめました。