2019/1/24、「お茶の水循環器内科」に変えてから一年が経ちました。

2019/1/24、「お茶の水循環器内科」に変えてから一年が経ちました。ちょうど一年前、2018/1/24に「お茶の水内科」から「お茶の水循環器内科」に変えました。当時の思考過程を以下の投稿でまとめています。
「なぜ「循環器専門」に変えたのかを詳しくまとめました。」→https://ochanomizunaika.com/5154
今振り返って読んでみてもこの時と想いは全く変わっていません。開業4年目の大チャレンジでしたが、無事に一年間続けることが出来ました。一年間やってみて一つ気付いたこととして、日本の医療は、感染性疾患と非感染性疾患と医療機関の役割を分けたほうが適切なのではないかということです。日本では冬場は多くの感染性疾患が流行し、多くの医療機関は感染性疾患と非感染性疾患を一緒に診ているのが現状ですが、循環器内科の場合は感染性疾患というのは実際のところほとんど存在しません。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。心血管疾患の予防のために治療継続の負担軽減は重要なのですが、90日処方という最大で通院計画を立てたとしても、感染症疾患は毎年11月末くらいから3月末くらいまで必ず流行するので、一年のうち一回は必ず流行シーズンにぶつかる計算になります。これが治療継続の負担軽減という視点から考えた場合に無視出来ないハードルになるのではないかと感じました。心血管疾患の一次予防のための治療継続で通院しているのに感染症疾患をうつされてしまったら、少なくとも私だったら嫌です。これが毎年ほぼ必ず続くとなると、合理的に考えても将来の心血管疾患の予防というメリットよりも現在の感染症疾患の罹患というデメリットが上回ってしまい、どこかで治療中断してしまうことはやむを得ないのではないかと理解出来ます。原因は、感染性疾患と非感染性疾患とを共通の場所で診ていることが原因です。解決策は、感染性疾患と非感染性疾患を診る場所を分けることで解決可能です。呼吸器内科、消化器内科、小児科、他、感染症疾患も多く混在する診療科ではこの解決策は現実的に困難かも知れませんが、循環器内科は感染症疾患がほぼ存在しないという条件があったので実現可能であったと言うことも出来ます。循環器内科で当院かかりつけの患者さんは、当院の他に感染症疾患のためのかかりつけを他にもう一ヶ所持っておくのが良いでしょう。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。いずれにせよ、二年目のお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。

【重要】ご来院前にご確認ください。
お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。対象は狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病、慢性心不全等の循環器疾患です。一般的な内科診療は行っていませんので予めご了承ください。都内の医療機関探しは東京都医療機関案内サービスひまわりをご参考ください。
東京都医療機関案内サービスひまわり:03-5272-0303
https://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq13/qqport/tomintop

【お茶の水循環器内科】

お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関になりました。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動等の心血管疾患の危険因子をコントロールすることで十分に予防可能です。心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続のために、お茶の水循環器内科は夜間も土日も診療をオープンにしています。心筋梗塞と脳卒中を防ぐこと、これが当院のミッションです。お茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐

【具体的な診療範囲】

お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。循環器内科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病、慢性心不全等の循環器疾患です。循環器内科の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、抗血小板療法、ステント留置後の管理、バイパス術後の管理・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・弁置換術後の管理、弁形成術後の管理、抗凝固療法・心筋症(肥大型心筋症、拡張型心筋症、高血圧性心肥大、他)
・大動脈瘤、大動脈解離後の管理
・不整脈(心房細動、房室ブロック、上室期外収縮、心室期外収縮、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防、アブレーション治療の適応の評価、アブレーション治療後の管理
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・2型糖尿病、1型糖尿病、糖尿病合併症の管理、インスリン管理
・慢性腎臓病、腎硬化症の管理、糖尿病性腎症の管理
・その他、健診後の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器内科です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も心血管疾患の危険因子として循環器内科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、一度なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器内科の仕事です。予防に勝る治療はありません。お気軽に主治医までご相談ください。

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