2020/4/13(月)、2型糖尿病を合併した安定冠動脈疾患の臨床管理のアメリカ心臓協会の科学的ステートメント「Clinical Management of Stable Coronary Artery Disease in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus: A Scientific Statement From the American Heart Association」が発表されました。

2020/4/13(月)、2型糖尿病を合併した安定冠動脈疾患の臨床管理のアメリカ心臓協会の科学的ステートメント「Clinical Management of Stable Coronary Artery Disease in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus: A Scientific Statement From the American Heart Association」が発表されました。冠動脈疾患(coronary artery disease: CAD)、2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus: T2DM)の合併において、従来は2型糖尿病は冠動脈疾患の発症や増悪の一因子に過ぎないと考えられていましたが、この10年間ほどで冠動脈疾患における2型糖尿病の位置付けは変化して来ました。第一に、心血管リスクの増加と関連して、冠動脈疾患の治療選択に影響する可能性があります。この文書では、冠動脈疾患における2型糖尿病の位置付け、薬物療法(二次予防戦略、安定狭心症の治療、両方を含む)、血行再建戦略の選択について議論します。第二に、血糖コントロールは冠動脈疾患において包括的リスク因子管理の一つとして考えられて来ましたが、血糖管理は心血管転帰に大きな影響を及ぼすという多くのエビデンスが増加して来ました。この文書では心血管転帰における血糖管理(集中管理と治療選択)の役割を議論します。心血管疾患の治療決定における2型糖尿病、血糖降下薬の選択のガイドをクリアにします。このステートメントでは、有効性の包括的な要約、2型糖尿病を合併した心血管疾患の管理における患者中心のマネジメント、エビデンスの活用を強調します。2型糖尿病の有病率の増加、2型糖尿病の治療決定において必要なエビデンスの蓄積、心血管転帰を改善するための重要な知識となるだろうとアブストラクトではまとめています。内容についてはこれから読み込んでいきます。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIR.0000000000000766
ざっと目を通した感じでは、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬の登場と、主要有害心血管事象を減少させるというエビデンスの蓄積がポイントです。


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