末梢動脈圧測定による閉塞性睡眠時無呼吸の診断について調べたメタ解析「Diagnosis of obstructive sleep apnea by peripheral arterial tonometry: meta-analysis」の結果をまとめました。

末梢動脈圧測定による閉塞性睡眠時無呼吸の診断について調べたメタ解析「Diagnosis of obstructive sleep apnea by peripheral arterial tonometry: meta-analysis」の結果をまとめました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24158564
https://jamanetwork.com/journals/jamaotolaryngology/fullarticle/1759186
閉塞性睡眠時無呼吸の効率的診断、早期治療は死亡率、関連疾患の進行の予防に役立つ可能性があります。ポリソムノグラフィーと比較して、外来睡眠検査デバイスは高い利便性、低コストで正確な診断が可能な可能性があります。携帯型睡眠検査デバイス(末梢動脈圧)測定睡眠指標とポリソムノグラフィー測定睡眠指標の相関関係を評価するために、PubMed、MEDLINE、2013年5月までのCochrane試験登録、関連論文を検索、18歳以上の成人、末梢動脈圧デバイスとポリソムノグラフィーの相関関係を評価した研究の系統レビュー、メタ解析を収集しました。組み込み研究は、呼吸障害指数(RDI)、無呼吸低呼吸指数(AHI)、酸素低下指数(ODI)を含む、睡眠指標の相関係数の二変量解析を提供しました。2者の独立したレビューを実施しました。商用の末梢動脈圧デバイス(ウォッチパッド)とポリソムノグラフィー間の呼吸障害指数、無呼吸低呼吸指数、酸素低下指数の相関値を統計学的デビューしました。包括メタ解析ソフトウェアパッケージを統計解析に使用、末梢動脈圧デバイスとポリソムノグラフィー測定の呼吸障害指数、無呼吸低呼吸指数、酸素低下指数の相関関係を評価しました。結果、基準を満たす14研究、909例のデータを蓄積しました。13研究は盲検研究デザインで、末梢動脈圧デバイスとポリソムノグラフィーは自宅または検査室にて同時に実施されていました。1研究は29例、同症例に対して、検査室、自宅と2試験、別々に解析を実施していました。1研究は年齢に基づいて2群に分けて研究をしていました。全体として、睡眠障害障害、無呼吸低呼吸指数は強い相関関係(r = 0.889 [95% CI, 0.862-0.911]; P < .001))を認めました。末梢動脈圧デバイスとポリソムノグラフィー測定を比較した相関係数は、呼吸障害指数0.879(95% CI, 0.849-0.904; P < .001)、無呼吸低呼吸指数0.893(0.857-0.920; P < .001)、酸素低下指数0.942(0.894-0.969; P < .001)でした。出版バイアスのEgger回帰検定解析は非有意でした。末梢動脈圧携帯デバイス使用算出呼吸指標はポリソムノグラフィー測定算出の指標と正の相関を認めました。組み込み研究のほとんどの盲検デザインを強化したところ、本技術は臨床的に睡眠時無呼吸疑いの確定において、ポリソムノグラフィーの有効な代替手段となる可能性があります。

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