日本医療企画の業界誌「ヘルスケア&ファイナンス」2018年8月号にお茶の水循環器内科院長の五十嵐とデジタルハリウッド大学大学院客員教授の加藤のオンライン診療に関する対談記事が掲載されました。
日本医療企画「ヘルスケア&ファイナンス」→http://www.jmp.co.jp/hf
日本医療企画の「ヘルスケア&ファイナンス」は、医療、介護、金融業界向けの業界誌です。このたび、オンライン診療の今までの流れ、今年春の診療報酬の新設とガイドラインの策定を経て、オンライン診療の現状を整理してまとめました。さらに現状の課題とともに今後の行方、未来像として中長期的な可能性まで対談しました。この記事を読んでいただければ、オンライン診療の現状が全てわかる内容となっています。簡単に言えば、一部の業者や一部のクリニックが、オンライン診療を、商業目的、美容目的、自費目的など、厚生労働省が求めていない、望んでいない方向に使い過ぎたあまり、一旦ストップが掛かったということです。特定難病、在宅医療、高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病の治療継続負担の軽減という本来の目的に立ち返り、もう一度制度設計を見直していくことが必要であると考えています。詳しくは下記まとめもをご覧ください。
「2018/4/1から新設された「オンライン診療料」について患者さん向けのまとめを作りました」→https://ochanomizunaika.com/6334
「2018年4月からの「オンライン診療料」の算定要件等の詳細が発表されました。」→https://ochanomizunaika.com/5355
「厚生労働省から「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が公表されました。」→https://ochanomizunaika.com/5796
オンライン診療は生活習慣病の治療継続負担の軽減のための強力な選択肢の一つだと考えていますので、引き続き今後の動向には注目していくとともに、現場からの積極的な情報発信を継続して行きたいと思います。また何か動きがあればお知らせします。
お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、循環器専門の医療機関として生まれ変わりました。我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、血管を守ることで予防が可能です。血管を守るとは、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることです。そのためには、夜間も土日でも通院しやすいように、夜間も土日も診療をオープンにし、循環器疾患の一次予防、二次予防のために診療を行っています。
しかしながら、我々の理念とは無関係に、ただ夜も空いていて便利だから、ただ土日もやっているからという理由だけで患者さんが殺到し過ぎてしまい、2018年冬、診療体制の継続が困難な事態に陥ってしまいました。2018年春、ゼロベースで、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもとに全ての診療体制の見直しを行い、2018年春には医療法人化に伴い、「お茶の水循環器内科」として循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。今後とも夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続、循環器疾患の一次予防、二次予防のために診療を行っています。心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。詳しくは上記ページに医療法人社団お茶会のミッションをまとめましたのでご覧ください。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐
【具体的な診療範囲】
当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。