2020/3/9(月)、生活習慣と心房細動のリスク減少に関するアメリカ心臓協会の科学的ステートメント「Lifestyle and Risk Factor Modification for Reduction of Atrial Fibrillation: A Scientific Statement From the American Heart Association」の結果をまとめました。心房細動(Atrial fibrillation: AF)は最も頻度の高い不整脈で、有病率、死亡率、健康に関与しています。脳卒中予防、リズムコントロール治療の大きな進歩しましたが、心房細動の発症抑制、リスク因子の有病率、肥満、運動不足(physical inactivity)、睡眠時無呼吸、糖尿病、高血圧、他の修正可能な生活習慣関連因子(modifiable lifestyle-related factors)が重要です。幸い、心房細動の促進因子の多くは可逆性の可能性があり、修正可能なリスク因子を修正することは心房細動の一次予防、二次予防に効果的であることを支持するエビデンスが出て来ています。構造化された、プロトコルによる、心房細動を含む生活習慣、リスク因子管理の学際的アプローチは、心房細動の予防、治療において役立つ可能性があります。一方で、心房細動管理の側面は今のところ、認識、実行、研究が不十分です。このアメリカ心臓協会の科学的ステートメントは心房細動の修正可能なリスク因子、リスク因子への介入の効果をまとめました。効果のある体重減少、身体活動の増加、リスク因子修正のために、実現可能な戦略、方法、教育リンクがが含まれています。実臨床へ応用する際には、知識のギャップ、研究者コミュニティへのさらなる方向性の示唆が強調されています。詳しくはアメリカ心臓協会のステートメントをご覧ください。
→https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIR.0000000000000748
日本のガイドラインにおいても、体重、血圧、運動、飲酒、喫煙、睡眠時無呼吸等、心房細動のリスク因子のうち修正可能なリスク因子への介入の重要性に触れています。カテーテルアブレーション治療後も上記のリスク因子の改善が不十分であると再発も多い印象があります。詳しくは主治医までご相談ください。
2020/3/9(月)、生活習慣と心房細動のリスク減少に関するアメリカ心臓協会の科学的ステートメント「Lifestyle and Risk Factor Modification for Reduction of Atrial Fibrillation: A Scientific Statement From the American Heart Association」の結果をまとめました。